2006年03月01日

第13話 ユメノツヅキ

 サバレンジャーをあざ笑うかのような超スピードで地球に到着したタピオカーンたち。アキレス星と地球との距離を考えると、想像を越えた早さであった。では、なぜ彼らはこのような早さで地球にやってくることができたのだろうか。少し時間をさかのぼってみよう。
 ここは出発当日のアキレス星。タピオカーンは選ばれた少年隊の面々を自宅の居間(6畳)に集めた。

「いいかタイ!いよいよ今日、地球に向けて出発するタイ!我々の力を持ってすればサバレンジャーなど大したことないタイ!ただタイ!油断だけはするなタイ!そうすれば必ず勝てるタイ!」

 タピオカーンは少年隊1人1人の顔を見回し、それぞれのこの侵略における意気込みを確認しているようだった。

「な〜んだタイ。川島。そんな暗い顔してタイ。新人でわしに付き添えるなんて光栄じゃないかタイ。」
「・・・。」
「まあいいタイ。監督から何を吹き込まれたかわからんが、お前には頑張ってもらわんと困るタイ。ヘマしたら承知せんタイ!」
「・・・はい。」

 川島は最後までタピオカーンと目を合わせようとはしなかった。

「タピオカーン様。そんなことより、早く出発しないと地球に着くのが遅れてしまい〜ますよん。地球まではどんなに早くても1週間はかかるはずで〜すよん。」

 カマーンは何も言わない川島に郷を煮やし、タピオカーンに出発を促した。

「そう焦るなタイ。確かに今まではそれくらいかかっていたタイ。実際にタピオカ星人の時も10日かかったみたいだタイ。だが、今回は一瞬で着く予定だタイ。」
「エ!?タピオカーン様。ソレハ絶対ニ無理デスヨ。」
「そうですよ〜。ワープなんてできないで〜すから。」

 少年隊は一斉にタピオカーンに向かって不満を漏らした。

「ワープかタイ。それができるんだタイ。こっちに来いタイ!タツノリ博士!」

 タピオカーンがそう言うと、隣の部屋から野球帽を被った爽やかな青年がやってきた。

「紹介するタイ。彼はタツノリ博士タイ。かつてアキレス星の野球プロリーグで打点王を獲ったこともあるタイ。今ではその経験を活かして、行動力学の研究者として日々頑張ってくれているタイ。」

 タツノリ博士はそう紹介されると一礼して口を開いた。

「はじめまして。私、タピオカーン愛をモットーに日々行動力学の研究に励んでいるタツノリ博士と申します。時間がないので早速ですが、私が先日開発したユメノツヅキの説明をさせていただきたいと思います。」

「ユメノツヅキ?何なのそれは〜?インチキ臭い名前だわ〜。ね〜、手羽先マン?」
「ほい。あたしもそう思うわ。ほい。」

 カマーンと手羽先マンは目の前に突然現れた謎の博士を未だ信じられない様子であった。

「まあ、聞いていてくださいよ。このユメノツヅキは簡単に言うと、全宇宙のあらゆる場所に一瞬でワープできることを可能にしたものなんです。」

「ナンダッテ!マサカソレガサッキタピオカーン様ガ言ッテイタ・・。」

 ロボドリアン信じられないといった様子で、短い手をバタつかせた。

「そうなんです。では、やり方を説明しましょう。まず、このユメノツヅキをみなさんの頭につけさせていただきます。そして宇宙船に乗り込み、出発と同時に合言葉を叫んでいただきます。」

「ほい。合言葉?なんなのよ、それ?ほい。」

「合言葉は"アキレス腱が切れるまで〜!"です。できるだけ大きな声で叫んでください。そうしないとユメノツヅキが反応しませんから。それだけです。簡単でしょ?」

 タツノリ博士はそう言うと、ユメノツヅキをタピオカーンと少年隊に配り始めた。

「なんだか信用できないわね〜。」
「カマーン!ぐだぐだ言ってないで、さっさと宇宙船に乗り込むタイ!」
「わかりましたよ〜。」

 ユメノツヅキを受け取ったタピオカーンと少年隊は各自の宇宙船に乗り込んだ。

「いいかタイ。みんなで同時に合言葉を叫ぶタイ!ぽっちゃり君!起きてるかタイ!?」
「・・・ふぁい。」
「よしタイ!ぽっちゃり君が起きてるうちにさっさと出発するタイ!いくタイ!せーのっ!」

アキレス腱が切れるまで〜〜〜〜〜〜!!!!!

 





posted by Flyers at 21:19| Comment(1) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タ…タツノリ(*≧m≦*)
親ばなれできたのかいなぁ(笑)
Posted by クローバー at 2006年03月10日 21:14
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