2006年02月28日

第12話 到着

 アキレス星でこのようなことが起こっているとはつゆ知らず、イカレッド、ウミヘビブルー、ヒトデオレンジの3人は地球で厳しい修行を続けていた。そしてさらに1年の月日が流れ、タピオカーン一味が出発するとされる文化の日を迎えた。

「とうとうこの日が来たか。」
「そうヘビね。」
「相変わらず、地球人たちは何の警戒もしてないわね。」

 3人はこの日は修行には出ず、リビングで優雅に田中特製シーフードパスタを食べていた。

「なあ、レッド。今日出発するとなると、奴らは何日後に地球に到着するヘビか?」
「う〜ん、それがわからないんだ。アキレス星と地球がどれだけ離れているかもわからないからな。」
「あんた。それじゃ、どうしようもないじゃない。到着する場所もわからないんでしょ?ほんとに使えないわね。昔から。」
「なんだと!」

 レッドはオレンジにつかみかかった。もうすでに274回目である。ブルーも田中も最初のうちはあまりに激しい喧嘩のため、驚いて必死で止めていたが、今では修行の一環として終始見守っている。

「はあはあはあ。余計な体力使わせやがって。」
「あんたから売ってきたんじゃない!まったくいい年して。」
「それは姉ちゃんも同じことだろ!」
「なんですって!年のことは言わない約束でしょ!」

 今度はオレンジがレッドにつかみかかった。こうして終わりそうで終わらないのも、2人の喧嘩の特徴である。

「はあはあはあ。余計な体力使わせやがって。」
「あんたが変なこと言うからじゃないの!まったくいちいち人の気にすることを平気で言うんだから。」
「デリカシーのなさなら姉ちゃんには負けるけどな!」
「なんですって!あんた女性の敵よ!少しは男らしくしなさい!」

 再びオレンジがレッドにつかみかかった。ここまでくるともう果てしない。2人を無視してブルーは残っていたパスタを食べ始め、田中はお茶を入れに行った。その時、テレビから速報を告げるチャイム音が鳴り響いた。

「2人ともちょっと落ち着くヘビ!なんか変ヘビよ!テレビを見るヘビ!」

 ブルーの声を聞き、レッドとオレンジは手をとめてテレビに目を向けた。お茶を入れに行っていた田中も戻ってきた。すると徹子の部屋が映し出されていたはずの画面が慌ただしい報道スタジオに切り替わった。

「何があったヘビ!?」
「どうせまたしょうもない事件だろ。まったくこんな時になにやってるんだ。」
「あんたも言えた立場じゃないでしょ。」

 しばらくすると、キャスターが動揺した様子でニュースを読み始めた。

「え、え〜、突然ですがニュースをお伝えします。先ほど宇宙船と見られる6つの物体が東京の上空に突然現れました。宇宙船は近くの広場に着陸し、広場の前に店を構える酒屋「親父」の店主を人質に立てこもっているようです。・・・・」

 レッド、ブルー、オレンジ、田中の4人はまさにあっけにとられた様子でテレビに釘付けになったいた。そして事態を飲み込んだレッドが口を開いた。

「こ、これはタピオカーン達なのか!?早すぎるぞ!!」
「そうしか考えられないヘビよ!!ちくしょー!!やられたヘビ!!」
「あんた達、早く行かないと!!」

 3人は何の準備もせず、玄関へと向かった。
 
posted by Flyers at 17:20| Comment(2) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
田中はいつになったらお茶を出してくれるんだい?
Posted by Flyers No.3 at 2006年02月28日 18:42
いつだろうねえ。
田中は相当どん臭いみたいだしね。
Posted by とよぞう at 2006年03月01日 00:56
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