2006年02月27日

第11話 謀られた川島

 川島は決起集会の後、自分の部屋には戻らないでそのまま監督の部屋に向かった。そしてノックもせず、すごい勢いでドアを開けた。

「監督!なんでタピオカーン様に言ったんです!僕の父がイカレッドだということを!これは僕たちだけの秘密にしておくはずだったじゃないですか!」
「お〜、川島か。まあまあそうカリカリするな。ちょっとここに座れ。」

 監督はそう言うと川島を部屋の奥へと招きいれ、興奮冷めやらぬ様子の川島を自分の隣に座らせた。

「監督!こんなところでのんきに座ってる場合じゃないんですよ!早く僕の質問に答えてくださいよ!」
「これ、落ち着け川島。お茶でも飲んでな。」

 監督は川島にお茶を差し出した。

「こんなもの飲めるわけがありませんよ!」

 川島は出されたお茶を壁に向けて投げつけた。

「・・川島。よく聞いてくれんかの。お前、地球の両親に向けて手紙を書いたじゃろ。」
「・・・なぜ、それを。」
「なぜだか教えてほしいか。お前はこのアキレス星に来てまだ5年足らずじゃ。わからないのも無理はない。この星ではな、他の星に向けて出される郵便物については厳重な検閲が行われるんじゃ。」
「検閲が!?」

 川島は驚きのあまり全身の血の気が一気に引いていった。

「そうじゃ。したがってお前の出した手紙もしっかりと検閲されていたんじゃよ。」
「で、では、僕の書いた手紙は地球に届けられていないということですか!?」
「本来ならそうであるはずじゃ。しかし、このことを聞きつけたタピオカーンがお前を利用しようとしたんじゃ。」
「利用?というと?」
「手紙の内容を変えたんじゃよ。」
「え!?」

 川島は事態を理解できていない様子であった。

「お前、手紙で両親に何と伝えたんじゃ?」
「え、確かブルーおじさんと一緒に違う星に逃げてくれって。地球人はどうなってもいいけど、自分の親とブルーおじさんだけには助かってほしかったから。」
「なるほど、そうじゃったか。」
「ということは、それが違う内容に変えられたってことですか!?」

 川島は思わず立ち上がった。

「川島。焦る気持ちもわかる。しかし今更どうにもならん。」
「監督。ではどんな内容に変わったんですか?」
「タピオカーンは非情は奴じゃ。あやつはお前の父親に地球を守らせようと仕向けたんじゃ。」
「なんだって!?ということは、僕がお父さんにタピオカーン様を倒してくれと頼んだことになっているんですか?」
「その通りじゃ。実の息子の願いを聞かない父親はいないじゃろ。今頃、地球で必死に修行しているはずじゃ。」
「・・・なんてことだ。今のお父さんがどう頑張ってもタピオカーン様には勝てない。ブルーおじさんがいたって。・・・ちくしょう。どうすれば。」
「タピオカーンはお前に父親の苦しむ姿を見せてやりたいんじゃろ。ここまでくると真の悪党じゃな。川島。わしに考えがある。ちょっとこい。」

 そう言うと監督は川島に耳打ちをした。

「か、監督!そんなことできるわけ・・・。」
「まあ、わしに任せておけ。その代わり、これから出発まで毎日わしの部屋にくるんじゃよ。」











posted by Flyers at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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