2006年02月10日

第5話 断固たる決意

 ブルーのいるスネークコロシアムからレッドの住む村まではおよそ1300キロという距離であったが、無一文であるブルーは公共交通機関を使用することもできず、自慢の原チャリ「ヘビっ君」に乗ってレッドの住む小さな村に向かった。そして5日後・・。

「確か、レッドの家はこの辺だったヘビなあ?」

心身ともにボロボロになりすぎて失禁寸前だったブルーはヘビっ君を降り、徒歩でレッドの家を探し始めた。

「あ、あったヘビ!いや〜、懐かしいヘビねえ。ヘビ!懐かしんでる場合じゃないヘビよ!とにかく今はトイレヘビ!!レッド!レッド!いるヘビか!?」

ブルーは激しくドアをノックし続けた。すると中から千代大海似のぽっちゃりおじさんが顔を出した。

「あれヘビ?ここはイカレッドの家じゃないヘビか?あんたは誰ヘビ?」
「おお!!何言ってんだよブルー!俺がレッドだよ!お前、命がけで一緒に戦った戦友の顔も忘れちまったのか?」
「ヘビ?お前がレッドへビか?い、いやそんなことはないヘビ。レッドはもっとスタイルが良くてベッカムに似ていたヘビ。」
「まあ、確かにこの8年で少し太っちまったかもな。何もせずに酒を飲んでは毎日ギャンブルにはしってたからな。姿形は変わったかもしれないが、俺は紛れもなくイカレッドだよ。そんなに信じられないならこいつに会ってみたらどうだ。」

 レッドが一声かけると中から田中が出てきた。

「あら、ブルーさん!久しぶりねえ。8年ぶりになるかしら。」
「・・嘘ヘビ。あんたはそっくりさんヘビ!みんなでわいを騙そうとしてるヘビよ!」
「・・ブルーさん。信じられないのも無理はないわよね。あの人の変わり様ったら尋常じゃないもの。でもね、これが現実なの。ブルーさん、落ち着いて。」

 田中はブルーを中へと招きいれ、リビングのソファーへと座らせた。そして田中はお茶を入れに台所へ向かった。

「レッド。わいはがっかりしたヘビ。タピオカ星人を倒してから8年、わいは死んでいった仲間のためにももっと強くなろうと思ったヘビ。地球が再び誰かに襲われても負けない強さが欲しかったヘビ。だから戦いが終わってすぐに旅に出たヘビ。でも、あんたは何だ。地球が平和になって気が抜けちまったヘビか!お前はそれでもサバレンジャーのリーダーヘビか!」

 ブルーは興奮のあまりレッドに飛びかかった。レッドは咄嗟に頭を手で覆い、防御の体勢をとった。その頃、田中はまだお茶を入れていた。

「ちっ、違うんだブルー!よく聞いてくれ!!俺は・・。」
「言い訳は聞きたくないヘビ!!このままじゃ確実に負けるヘビよ。タピオカ一味の強さはお前もわかってるはずヘビ。だが、お前は来なくていいヘビ。わいは1人で戦うヘビ。」
「なぜだブルー。俺も行く。行かせてくれ。」
「来なくていいヘビ!!足手まといヘビ!今のお前はタピオカのタの字も倒せないヘビ!」
「い、意味がわからんがまあいい。ブルー、聞いてくれ。俺は8年間ずっと地球人を憎み続けてきた。地球なんて滅んじまえばいいと思ってた。でも、お前と話して目が覚めたよ。俺は間違ってた。戦い続けることが俺たちサバレンジャーの使命なんだよな。ありがとな、ブルー。このまま死んでたらあの世で3人に顔向けできないところだったぜ。」
「・・・レッド。お前の気持ちはわかったヘビ。しかし、そのなまりきった体ではどうにもならんヘビ。もう無駄死にはさせたくないヘビ。」
「確かにこの体では間違いなく無駄死にするだろう。ただ、あと3年あるんだ。3年かけて8年前の体に戻してみせる!」
「ほんとにできるヘビか?」
「できるさ!修行、付き合ってくれるか?ブルー。」
「わいの修行は厳しいヘビよ!!」
「かまわん。のぞむところだ!」

 レッドとブルーの2人は互いに抱き合い、サバレンジャーとして最後まで戦い続けることを誓った。そして3年間、レッドにとって地獄に等しい修行の日々が始まることになる。

「レッド!!トイレ貸してくれ!!」

 その頃、田中はまだお茶を入れていた。

 



posted by Flyers at 00:36| Comment(3) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イカだけに足手まとい(←10本もあるから)って・・・さすがっ!
Posted by Flyers No.3 at 2006年02月10日 11:49
俺はヘビなのに足手まといかよと思った。
Posted by Flyers No.2 at 2006年02月10日 16:52
2人ともよく考えるなあ。
まあ、狙い通りですよ。たぶん。
Posted by Flyers at 2006年02月11日 10:35
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