2006年02月08日

第3話 決断

 お父さん、お母さん。元気に過ごしていますか。
お父さん、お酒飲みすぎていませんか。お母さん、腰は大丈夫ですか。 
僕が家を出たのが10歳のときだから、5年ぶりかな。
僕は15歳になりました。30センチくらい伸びました。顔が。
僕は今、地球にはいません。アキレス星という小さな星でバッファロー・タピオカーン様のもとに仕えています。そう、お父さんが8年前に倒したタピオカ星人の住んでいた星です。
僕は地球人が憎かった。また、そんな地球人を見ながらお酒にはしるお父さんも見たくなかった。
だから地球を出たんです。憎き地球人をタピオカーン様と共に滅ぼしてやろうとね。
そして、この前地球総攻撃の日程が決まりました。出発は3年後の文化の日です。
ほんとは嬉しいはずなのに、なんだかとても辛い。こんなに地球が憎いのに、出発が決まってから毎日のように地球での楽しい思い出が蘇るんです。お父さん、お母さん、ブルーおじさん。みんなと笑って過ごした毎日が今になって愛しくなっています。
お父さん。地球を守って。
言っていることとやっていることが矛盾しているけど、どうか許してください。最後まで本当にわがままな息子でごめんなさい。   愚息、川島ブッキング。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 男は川島からの手紙を神妙な面持ちで読んだ。そして、しばらく黙り込んでいた。

「あなた、川島生きてたんだね。」
「・・・・あ、ああ。」
「でも、大変なことになったわね。まさか、川島があのアキレス星にいるなんて。」
「あの馬鹿野郎!何やってんだ!」
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ。あなたどうするの?3年後にタピオカーンとかいう化け物がやってくるんでしょ。」
「はー、関係ないね!!地球人がどうなろうと俺の知ったこっちゃない!」
「まだそんなこと言ってるの!?確かにあなたが地球人を憎む気持ちはわかるけど。でも、あなたが守らなかったら誰が地球を救うのよ。あなたはサバレンジャーのリーダー、イカレッドでしょ!?」
「もうこりごりなんだよ!あんな思いをするのは!」

 イカレッドは持っていた手紙を握りつぶし、壁に投げつけた。その目には大粒の涙が光っていた。

「あなた。地球を守ってください。そしたら、また家族3人で暮らせるのよ。またみんなでワイワイ暮らしましょうよ。あなたの好きなイカの塩辛、川島にも作ってあげたいのよ。あの子、もう15歳になったんですって。塩辛も食べれるようになったはずだわ。」
「・・・・・。」
「あなた!」

 イカレッドは無言で遠くを見ていた。そして、つぶやいた。

「・・ブルーは。ウミヘビブルーは確かマダガスカルに修行に行ってたよな。連絡先わかるか?」
「あ、あなた。守ってくれるのね!確かブルーさんはもう帰ってきてるはずよ。今、ブルーさんのポケベルにメッセージ入れてみるわ。」

 田中はクシャクシャで少し黄ばんだポケベルのメッセージ表を取り出し、メッセージを打ち込み始めた。
 

 
posted by Flyers at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブハハハハハ(≧▽≦)
顔が30a!?キャハハハハ(≧▽≦)電車の中で読んだ私が悪かった……笑いがとまらず…変な人に見られたにちがいない

川島は果たして地球を攻撃できるのか!?みものですね(o^ー^o)
Posted by クローバー at 2006年02月08日 09:53
さあ、どうなんでしょうね〜。
僕にもまったくわかりません(笑)
Posted by Flyers at 2006年02月09日 09:02
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