2006年02月05日

第1話 1枚の手紙

そのころ地球のとある小さな村では・・。

「ニュースをお伝えします。今日午後、○○県××市のスーパーヒラオカの店内で店員に殴りかかったとして、プッシュ小林容疑者を現行犯逮捕しました。」

「・・また事件か。なあ、田中。一体どうなっちまったんだろうなあ。こんなことなら、あの時地球が滅んでしまえばよかったんだ。俺はこんな奴らのために命がけで戦ったのかと思うと、ほんとに情けなくなるぜ。」
 
 1人の男が黒い涙を流しながら、過去を思い出すように上を見上げた。

「あなた。それはもう言わないはずでしょう。そんなことばかり言って働きもしないから、息子の川島だって出て行ったんじゃない。」

 田中はうんざりした様子でつぶやいた。

「わかってるよ。でも、俺は地球の平和と引き換えに親友を3人も失ったんだ。なのに、地球人ときたら平和が戻った途端に調子に乗りやがって。誰のおかげなのかわかってんのかよ。」

「あなた!もういい加減にして!」
「じゃあ、このまま黙ってろっていうのか!俺は何のために親友を3人失ってまで戦ったんだ!?あいつらもこの状態をみたら、きっと悲しむはずだ!ちくしょー!あのプッシュ小林とかいうふざけた名前の奴!ぶっ殺してやる!!」

 男は飲み干したブリックの容器を握り潰し、玄関へと向かおうとした。

「ちょっと待ちなさいよ!あなたは確かに強いわ。平凡な地球人なら一瞬で殺せるでしょう。でも、それに何の意味があるの!?自暴自棄にならないで!」
「田中、もう何も言うな。俺と関わる奴はみんな不幸になる。あの3人、息子の川島、そして妻であるお前。俺は誰ひとりとして幸せにしてやれなかった。もう生きてる意味なんてないんだよ。このまま捕まって死刑にしてくれればいいんだ。そしたら、先に死んでいった3人にも会えるしな。まあ、俺は地獄行きだろうが。」

 ビタッッ!!!

 田中は男の頬を激しくたたいた。

「何すんだコノヤロー!!」
「勝手なこと言わないでよ!あなたが死んだら私はどうすればいいの!?川島だってもういないし、私一人ぼっちじゃない!あなた変わったよ。初めてあった頃はこんなんじゃなかったわ!」
「ふふ。時間が経てば誰だって変わるさ。じゃ、行ってくる。ニュースしっかり見ておけよ。俺が出るかもしれないから。」
「あ、あなた!!」
 
 ピンポーン。

 男が玄関のドアを開けようとした時、ちょうどインターフォンが鳴り、手紙が届いたようだった。

「ん?手紙なんて珍しいな。一体誰からだ?」

 男はめんどくさそうにビリビリと封筒を破り、中の手紙を取り出した。

「おっ、おい!!田中!!ちょっと来い!」
「何よ。いきなり。」
「ちょっと、この手紙の差出人見てみろ。」
「はいはい。・・・・カワシマ??川島??まっまさか、あなた。」
「あいつだよ。5年前に出て行った俺たちの息子だよ。生きてやがったかあ!」

 2人は行方不明であった息子の川島が生きていたことの喜びを互いに分かち合った。その手紙の恐るべき内容を知らずに・・・。
posted by Flyers at 13:41| Comment(4) | TrackBack(0) | サバレンジャーforever | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クックックッ(≧▽≦)にやけてしまうぅ(笑)
みんなの名前が名字で違うし(笑)
Posted by クローバー at 2006年02月06日 01:24
感想ありがとうございます!
メインストーリーの他に外伝が始まりましたんで、そっちも宜しくお願いします。
Posted by Flyers at 2006年02月06日 20:44
祝・復活!!
毎日楽しみにしています!
でも疑問が一つ・・・
どこで「サバ」がでてくるんだっけ?
Posted by Flyers No.3 at 2006年02月07日 21:21
いや〜、長かったね。
解散から8年。個々のソロ活動を経てついに再結成だ。
サバ?あれはたぶん出てこないかなあ。あ、出てくるかも。ノープランなんで。
Posted by Flyers at 2006年02月08日 10:11
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